ハラ・原 宏一

2011年8月27日 (土)

ヤッさん

ヤッさんBookヤッさん

著者:原 宏一
販売元:双葉社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆+

内容紹介
職も住まいも失ったタカオは、強烈なキャラを持つ謎のホームレス、ヤスと出会う。ヤスは築地市場と高級飲食店の間で生きた情報を運び、代わりに食料を得ていた。タカオは行動を共にし、徐々にヤスの魅力と過去に気づいていく。ユーモア満点の痛快連作短編集。

ありえる、いや、ありえない。そんな風に細かな所がつい気になってしまうギリギリの状況設定とか。未成年者の不法就労や隠蔽幇助に飲酒の強要(笑)。いちお、グレーゾーンの犯罪行為をベースにしています。

レストランはじめ飲食店へ頻繁に顔を出すシーンばかりですが、いくら身ぎれいにしていてもやはり無理目のキャラ設定でしょうか。いや、それを言っちゃあ身もフタも無いかやはり。

このストーリーの最大の魅力は、やはり得体の知れない「ヤッさん」その人にあります。フードコーティネーターっていうより、食の情報屋でしょうか。これもいそうでいない、ってホームレスという設定が逆にハードル高し(!)。

「ありきたりの身の上話なんか口にするんじゃねぇ!」がヤッさんの口ぐせでもある。気にはなっていましたが、終盤証されるそんなヤッさん自身の過去は予想通りのお約束履歴でした(笑)。

爽やか系労働意欲向上小説(!)連作短編6話収録。

2011年8月10日 (水)

佳代のキッチン

佳代のキッチンBook佳代のキッチン

著者:原 宏一
販売元:祥伝社
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☆☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
失踪した両親を捜すため、お客さんが持ってくる食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。キッチンワゴンで両親ゆかりの地を巡るうちに、一風変わった注文や、ちょっとした事件も舞い込んで…。すべての答えは美味しい料理の中にある?そして謎だらけの両親の行方とは。風味絶佳なロードノベル。美味しいハートフル・ミステリー。

両親を訪ねて旅する娘の話なんですが、つい涙腺が緩くなるエピソードなんかもあったりして、飽きさせず次の展開へと移行していく。移動キッチンそのままのストーリー展開だな(笑)。

で、鮨天かぁ、一度食べてみたいな。故郷といえる押上に帰ったものの、自分の知らなかったもう一つの現実に打ちのめされる。はぁ~っ、これにはこっちまで落胆しちまったぜい。

理想郷を追い求める両親って子どもの側から見れば、こんな我が儘な親もいないだろう。というその心情にしても旅を続けるうちに懐柔されていく自分に気づく佳代。

こういう終わり方になるのだろうとおぼろげながら分かる。いや、そう期待していたと言った方がいいのかも。見事に完結した爽快なロードムービーを堪能した気分ですね。

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