カク・角田光代

2011年1月10日 (月)

三面記事小説

三面記事小説 (文春文庫)Book三面記事小説 (文春文庫)

著者:角田 光代
販売元:文藝春秋
発売日:2010/09/03
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました。誰もが滑り落ちるかもしれない記事の向こうの世界。現実がうみおとした六つの日常のまぼろし。

『ゆうべの花火』
これは、二つの男女交際痴話がある部分で接点を持つ(!)さぁ、どういう展開になるかと期待するも…闇サイトのいやがらせ屋がリアルだっただけに、このエンディングは物足りないですね。残念。

『彼方の城』
主人公のおばさんには鬼気迫るものを感じる。高校生の息子と中学生の娘がいるのに、息子と同い年の男の子を連れ回し…未成年男子に対する中年女の虐待だな。そして結末はというと、大方予想通りでした。

『永遠の花園』
地方都市の閉塞感のある学生生活。中学から高校へと上がる甘酸っぱい時期。亜実と菜摘の二人の関係と心境の変化を、憧れの美術教師を挟んで描かれる。細やかな空気の変化が伝わって来ました。この本の白眉です。

『赤い筆箱』
実智と奈緒の姉妹に起こったこと。終盤にはっとさせられる自意識に気づいた実智の感情。現実と倒錯の世界がシュールなエンディングへとなだれ込みます。タイトルの筆箱の陰気な赤が鮮明にイメージ出来ました。

他、『愛の巣』『光の川』の全六編。
各話のタイトル扉に実際の事件記事が載っており、モチーフをどう料理しているか比較出来て面白いです。あの事件の裏側はほんとにこうなっていたのでは…などと感心したり、またテーマから逸脱してしまった話もあったりして。

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