トカ・富樫倫太郎

2015年4月 4日 (土)

房子という女 - SRO episode0

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☆☆☆+ 著者:富樫倫太郎 販売元:中央公論新社 発売日:2014/3/24

内容(「BOOK」データベースより)

最愛の姉の死が、シリアルキラーの狂気を呼び覚ました。SROを翻弄する最凶の殺人鬼・近藤房子。その戦慄の半生を語り始めるSROが炙り出したモンスターの知られざる過去が明らかに!シリーズ最新刊。

キラークィーン房子の語り口はまったくもって読者を惹き付けるなぁ。自身の内面感情を話すのがとても上手いですね。

今回楽しみにしていたのは、前作に登場した山根室長の「彼女か?」と目される例の女性についてです。静かに予感させる怪しさプンプンのキャラでしたがさしたる進展は伺えず。

そんな事すら忘れさせるほどの幼少期からの房子のモンスターぶりには唖然というより納得。まぁシリアルキラーの本質とはまるで歯を磨くかの如く殺人を重ねていくという事の確認でした。

そして後半部分から一郎との出会い。あのひ弱な印象しかなかった旦那が若かりし頃はこんな奴だったのかと。グロさと変態度合いでいえば房子を凌駕しているかも。若い女性をいたぶる手腕にかけてですが。

SROの面子の活躍ぶりがどうにも印象薄いなぁ。これは読後時間が経っているからしょうがないか。なんか房子のファンブック的な要素満載でアッという間に読み終えていた。

そして一年近く感想も書かずに放置しておりました次第です・・・。

2014年12月20日 (土)

スカーフェイス

9784344026605

☆☆+ 著者:富樫倫太郎 販売元:幻冬社 発売日:2014/10/22

内容(「BOOK」データベースより)

犯人逮捕の為なら一切手段を選ばない、酒と暴力に溺れた女刑事、登場!「あいつと組んだら、負傷する」。相棒漬しのレッテルを貼られ、仲間から忌み嫌われている淵神律子。そんな彼女が追うのは、殺害した人間の身体にアルファベットの文字を刻む、残虐な連続殺人犯。そして、彼女自身もまた、その被害者の一人だった。遺体に残されたメッセージの意味は?犯人の目的は何なのか?孤高の女刑事と殺人鬼の壮絶な闘いが始まる。

律子と景子。この二人の女たちのバックグラウンドが本編である連続殺人事件との対比と伏線になる形で情感豊かに描かれている。なかなか良い感じで読み始めました。

半ばあたりで犯人はもしや・・・という点に気づく。が、そう分かるように著者に仕向けられているのかな。シリアルキラーである犯人が残した「VEGA」の傷文字はどんな意味をもつのか?

この辺はホントに無理矢理感が。ここは読者を唸らせるアンサーを期待していたのだが。また捜査チームで犯人の手掛かりを推理する論法もどこか稚拙ですね。

さらに終盤近くになってものらりくらりな展開にこれどういう落とし所を持ってくるんだ?とそっちの心配が大きくなる。クライマックスへ向けようやくスピードアップしますけど。

プロローグで見せる犯人の動きや特徴に対する説明というか理由付けがひとつも無い。

そして事件は解決を迎えるもとどめの一撃というか。ラストになって登場する謎の人物とまさかのエンディング、残念な結末としか。これは「少年探偵団」か・・・。

2013年4月20日 (土)

SROV - ボディーファーム

9784122057678

☆☆☆+ 著者:富樫倫太郎 販売元:中央公論新社 発売日:2013/3/23

内容(「BOOK」データベースより)

本性を隠し潜伏生活を送っていた最凶の殺人鬼近藤房子が再び動き出した。巧みに変装しながら捜査の目をかいくぐり、残虐な殺人を重ねる。焦った警視庁上層部は、房子が執着するSRO副室長の芝原麗子を囮に逮捕せよと、室長の山根新九郎に迫るのだが

待望のシリアルキラー近藤房子が帰って来ました。前作では別のストーリーになってしまい肩透かしを食わされましたから。

で、読み始めて思い出す麗子のメンタルダメージの深さ。占いの館での一件にはゾクっとさせられる恐怖があった。まるでサイコホラーのようだ。

室長の新九郎が下手を打つも、その後ひょうひょうと大胆な行動に出て名誉挽回、かと思うとやはり弱い(笑)

今回一番カッコよかったのは坊屋久美子。まるでその場面にだけ必要だったと言っても過言ではない位。そこ以外でほとんど見せ場はなかったが。

ファームでの驚愕の光景はその昔に江戸川乱歩シリーズでお目にかかった記憶がある。しかしラストでこう来るとは全く予想外のエンディングでした。

そして次回さらに興味をそそるのが新九郎の見合い相手のあの女性ですね。

2012年1月19日 (木)

SROIV - 黒い羊

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☆☆☆ 著者:富樫倫太郎 販売元:中央公論新社 発売日:2011/12/20

内容紹介
SROに初めての協力要請が届く。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容され、六年後に退院した少年が北海道で行方不明になったというのだが――シリーズ第四弾、書き下ろし長篇。

サブタイトルの「黒い羊」というのが、ハリーこと針谷刑事の心の闇を示唆しているのか。今回は思わぬところから攻撃されて、ちと気の毒な役回り。

にしても、タブロイド紙の女性記者の感じ悪さは異常だなあ。犯罪者以外で久々に嫌悪感を覚えるキャラに出会えた。

そういえば、昨年読んだ『エチュード』でも、人物成りすましが焦点になっていたが、これ最近のトレンドなのか(?)小説だから成立する話でもあるんだろうな。

今回は犯人の独白のパートが二章もあって、はっきりこの手の展開は苦手なんですよねわたし。そこだけ流し読みモードで切り抜けました(笑)

新九郎の変人ぶりと麗子のダメージの深さが伺えたほか、とくにメンバーにも変化はなし。次回から坊屋ちゃんも加わるのか(?)気を持たせますね。

で、肝心の近藤房子がほんのチョイ見せ程度の顔出し。本格的に絡んで来る嵐の前の静けさのよう。また、読み終えた途端に次が待ち遠しくなるのだ。


2011年4月24日 (日)

SRO〈3〉キラークィーン

SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 III キラークィーン (中公文庫) (文庫) / 富樫倫太郎/著 SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 III キラークィーン (中公文庫) (文庫) / 富樫倫太郎/著

販売元:CD&DVD NEOWING
楽天市場で詳細を確認する

☆☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。依然として黙秘を続ける房子のもとへ、「Mに従え」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届く。一方、SRO室長・山根新九郎は、東京地検から房子との面会要請を受けるが―。

おお!伝説のロックミュージシャンか(!)冒頭からおしゃれモードなヒムさんとキリー。謎めいた犯罪者コンビの正体は(?)いいぞ、いいぞ、こういうミステリアスなキャラも興味を持続させる。けど元のグループって…えっ?

警視正である麗子に怯まない尖った捜査一課の坊屋(ボーヤですが女です)巡査部長(!)中盤に見られるこの女の戦いが意外と今回の見せ場だったりして(笑)。

そんなこんなで今回はテンポ良く話が進んで行く。ヒムさんとキリーのコンビが元手下の男にいいようにしてヤラれる。で、史上最凶の殺人鬼(←オバサンだが)が考えるヒムさん奪回計画。このサブストーリーの方が面白くなって来た。

この後、モンスター近藤房子の実力&存在感をたっぷりと見せつけられる事に(!)でも今回は、新九郎以下、麗子、尾形、針谷…とメンバーそれぞれキャラが出ています。純一にいたってはソロパートまで用意されました(笑)。

そして終盤、麗子がひた隠しにしているあの秘密が白日のもとに晒されることになろうとは(笑)。一気に読ませるスピード感でグイグイ引っぱる(!)これは完全にモンスター近藤房子の小説ですね。

で、事件未解決のまま To Be Continuedとあいなりました。

2011年4月21日 (木)

SRO〈2〉死の天使

SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 2SRO 警視庁広域捜査専任特別調査室 2
販売元:買う市ブックス
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれる―栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。担当患者が亡くなった責任を取らされ、退職を強要された看護師からの投書を調べるうちに、新九郎たちSROは奇妙なことに気付く。新時代警察小説、待望のシリーズ第二弾。文庫書き下ろし。

またまた登場しましたシリアルキラー(!)今回は妙に雰囲気のある医者が犯人だ(!)もう、最初からネタばれしてるのでここに記してもよし(!)。

そんな感じで、待望のSRO第二弾なのですが、前回ほどのワクワク感がいまひとつと言ったところでしょうか。女デカのヒロインとしての進化に期待した麗子も今回は完全に脇キャラでした。

あ、尾形の減らず口が何気に事件の核心と犯人を指摘していらりする(笑)。しかし肝心の新九郎も影が薄く、これは犯人側にスポットを当てたドラマでしたね。

SROの部署そのものが謹慎(!)という事になり、みんな資料室に追いやられたりしてる。この辺のは苦笑しながら読みましたが、う~ん辛いというか情けないというか、もう少し何とかして欲しかった。

で、シリアルキラー琥珀先生の生い立ちやら何やらを一通りおさらいすると、あとは見え見えの展開で盛り上がりに欠けた感も否めません。第三弾に期待ですか。

2010年12月17日 (金)

SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室〈1〉

SRO―警視庁広域捜査専任特別調査室〈1〉 (中公文庫)BookSRO―警視庁広域捜査専任特別調査室〈1〉 (中公文庫)

著者:富樫 倫太郎
販売元:中央公論新社
発売日:2010/11/20
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆☆

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。総勢7名の小所帯にもかかわらず5人がキャリアという、管轄の枠を越えた花形部署のはずが、その内実は訳ありだった。山梨で発見された白骨死体をきっかけに、史上最凶の連続殺人犯「ドクター」を追う調査員たち。警察組織の限界に迫る、新時代警察小説の登場。

颯爽と登場したSROの副室長、麗子の自宅の部屋の様子が…唖然とする有様なんですが、いやぁ逆に好感が持てましたね。

変人の室長山根をはじめ、くせ者揃いの新設部署というのもよくあるパターンですが、「シリアルキラー」を追いかけるという雲を掴むような捜査が始まる。

随所にコミカルなシーンが挟み込まれるが、最初の内はとってつけた感がありあり。しかし、中盤以降はそれにも馴染みました(笑)。

事件解明後の二段落ちのラストも小驚愕といった控え目なものでしょうか。にしても続編を期待してしまう魅力がありますね。

「新時代警察小説」というよくある触込みでしたが、おお、なるほど(!)と思わせるのは、異常なまでに高い地位で固められたメンバーとそのキャラに尽きます。

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