イカ・五十嵐貴久

2013年8月 1日 (木)

リターン

9784344024106

☆☆☆+ 著者:五十嵐 貴久 販売元:幻冬舎 発売日:2013/6/27

内容(「BOOK」データベースより)

高尾で発見された手足と顔がない死体、それは、10年前ストーカー・リカに拉致された本間だった。警察官を殺し、雲隠れしていたリカを追い続けてきたコールドケース捜査班の尚美は、同僚の孝子と共に捜査に加わる。捜査が難航する中、孝子と結婚の約束をした恋人・捜査一課の奥山から連絡が途絶えた。彼の自宅に向かった二人が発見したのは

あ、この人やられるなというフラグ通りに居なくなる人、はたまた期待を裏切ってしぶとくストーリーに絡む人。リカから狙われる側の面々が実に気になります。

そんなドキドキワクワクなサスペンスとしては流石に読ませるなといった著者の力量。リカの狂気というか超人的な行動は往年を思い出しましたね。ま、インパクトという.点では半減しています。

何と言っても女刑事が二人で事件に挑むという今回のシチュエーションが秀逸ですね。警察組織の中の個人といいう面にもスポットがあてられストーリーに奥行きが出てる。

そして二段落ちのラストでは「リカ」という女の闇が如何に巨大なものであるかをしみじみと実感することになります。

2011年8月31日 (水)

誰でもよかった

誰でもよかったBook誰でもよかった

著者:五十嵐 貴久
販売元:講談社
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☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
「明日。昼。渋谷で人を殺します」インターネット掲示板“ちゃんねるQ”に書き込まれた犯行予告。翌日、一台のトラックが渋谷のスクランブル交差点に突入した。死者は11人。惨劇の犯人は、人質をとり立て篭った。極限の緊張状態にある犯人に対し、事件の早期解決を求める捜査本部。全ては交渉人・渡瀬に託された―。世間を震撼させた大量殺人事件、驚倒の結末。

そのほとんどが現場と捜査本部とのやりとりを軸に描かれている。もちろんそこに犯人との交渉が絡む訳だが、この本部とのぐだぐだの中に事件の本当のオチというものがあった。これがまたこじつけっぽい理屈で括られ残念でした。

おっと、これで感想が終わってしまうな。実際、それくらい内容の薄い話でありましたね。ベースになっているのはあの秋葉原無差別殺人事件で、場所を渋谷のスクランブル交差点に変えてシチュエーションは全く同じ。

で、犯人が喫茶店に立てこもるという展開になってから、ストーリーの魅力が失速していく。事件と同様に袋小路に入ったみたいです。なもんで、おのずと結末が透けて見えてしまうんですね。五十嵐作品にしては突っ込みどころ満載でした。

2011年7月16日 (土)

リミット

リミットBookリミット

著者:五十嵐 貴久
販売元:祥伝社
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☆☆+

内容紹介

ラジオの深夜番組に自殺予告のメールが届いた。ディレクターの安岡は放送のなかで自殺の翻意を呼びかけようと主張。番組終了まで6時間半。狭いブースを舞台にラジオマンの熱き闘いの幕があいた!

息子が自殺した事への確執がある番組ディレクター、感情移入も甚だしいなあ。
そしてこちらが主役?カリスマDJの人気芸人だが、トーク内容にその片鱗すら見受けられず。

リスナーに対する信頼と連帯意識。まさに深夜放送全盛期の'70年代の熱気を再びみたいな展開だな。
正直、読んでいてこっちが赤面しそうになる箇所も。あの頃は良かったって時代回帰妄想か。

ストーリー自体も昭和の時代から使い古されて来た、事件ものドラマ向けの目新しさのないもの。
ラストにいたっては偶然に自殺予告者を見つけ出したとでも言うべきアバウトさでした。

番組放送中のブース内の熱気と臨場感などひしひし伝わる反面、どことなく空回りしている。
もう少し違う意味での広がりがあるのかと思っていたら…そのままきれいに纏めて終わりました。


2011年7月 6日 (水)

ウエディング・ベル

ウエディング・ベルBookウエディング・ベル

著者:五十嵐 貴久
販売元:実業之日本社
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意。だが、難問山積。二人がウエディング・ベルを鳴らす日はいつのこと…。

めっちゃ面白かった前作『年下の男の子』の続編ということで、それなりに期待していたのですが、どうにもテンポの悪い展開になりました。晶子と児島君の14歳差婚へ向けて両家へのアプローチがかなりのページを割いています。

それと並行して晶子の宣伝販売プロジェクトでも難問題が発生。どっちもなかなか前進を見ない話で主人公ふたりの躍動する場面がほとんど無いです。親兄弟や会社の上司や同僚や、ふたりの友人達など脇キャラもお付き合いで登場しているような印象が(笑)。

実はそういう二人のテンションの低さも、つき合い始めてからのマンネリによるものなのか(!)だとしたら、晶子の父親のいう通りの傾向が既に現れているのでは。そんな笑えない突っ込みを入れたくなる。にしてもこのエンディング、何だかズルいなあ。この先まだやるか(?)。

2010年5月21日 (金)

誘拐

誘拐Book誘拐

著者:五十嵐 貴久
販売元:双葉社
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☆☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
韓国大統領来日―。歴史的な条約締結を控え、全警察力が大統領警護に集まる中、事件は起きた。少女誘拐―。全く痕跡を残さない犯人に、大混乱に陥る警視庁。謎が臆測を呼び、臆測は疑念に変わる。ベストセラー『交渉人』の興奮再び!稀代のエンターテイナーが贈る超驚の警察小説。

初っぱなから、いきなり職場放棄して酒に溺れる主人公や、一家心中で電車に飛び込む(三人で…おいおい)とか、無理矢理な描写に引っ掛かりながらも読み出す。

誘拐に至るまでの準備と実行。その後の交渉と…ぐいぐい引き込まれていきます。この計画自体は、なかなか意表をついたもので思わず感心しましたね。

気になっていたのが、冒頭で背後から主人公に声をかけた人物…ああ、そうだったのか。これも一種のどんでん返し(?)事件解決のはずが…明らかになる真実にやられた。

2009年12月 9日 (水)

年下の男の子

年下の男の子Book年下の男の子

著者:五十嵐 貴久
販売元:実業之日本社
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☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
銘和乳業勤務のわたし(川村晶子)は37歳にしてマンションを購入。契約翌日、新製品の健康ドリンク「モナ」の宣伝用フリーペーパーをめぐってとんでもないトラブルが発生。肝心の価格欄が空白のまま刷り上ってしまったのだ。配布を翌日に控え、徹夜で空白部分にシール貼りをするしかない。担当者のわたしは、ピーアール会社の23歳の社員・児島くんと夜を徹してのシール貼り作業を敢行。なぜか二人は話が合ったのだが…。あなたの恋愛感度がUPするハートウォーミングストーリー。

職場系恋愛ドラマでありがちな冒頭のトラブル絡みの出会い。主人公晶子と児島くんの年齢差は十四才。ストーリー自体はよくある手の話なのですが、デート場面で出て来るレストランなどの食事シーンがいい雰囲気で描かれている。料理そのものや店のインテリアや立地などからモデルとなった店を想像する楽しみも。

晶子が引っ越しの整理をしていてロイコペのカップを手にしてボーッとしてしまうシーンには笑えました。伏線となるその前の例え話が利いているのだが・・・。こういったほのぼの感が全編に散りばめられている。だから読んでいて心地好いんだろうな。それと女性側の心理描写などかなりリアルだなぁと感心しましたね。

やはりそこへ落ちついてしまうのか・・・と思っていたら。読めそうでそうならない(と思っていたのはわたしだけ?)展開に拍手喝采したい気分です。面白い。で、綺麗なエンディングへとなだれ込みます。この先どうなるのだろう、というより勝手にやって頂戴みたいな・・・。


2009年12月 2日 (水)

交渉人

交渉人 (幻冬舎文庫)Book交渉人 (幻冬舎文庫)

著者:五十嵐 貴久
販売元:幻冬舎
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
三人組のコンビニ強盗が、総合病院に立て篭った。院内の人質は五十人。犯人と対峙するのは「交渉人」石田警視正。石田はテレビやプロ野球の話題を織り交ぜ、犯人を思い通りに誘導、懐柔していく。しかし、解決間近と思われた時、事件は思いもよらない方向へ転がる。真の目的は何なのか?手に汗握る驚愕の展開と感動のラスト。傑作サスペンス。

立てこもった犯人側とのやりとり。一語一句、手に汗にぎる駆け引きの応酬。の割りに何かひっかかるという違和感がありました。スムーズに事が運び過ぎるとか。
キャリア警視正の石田とその元部下であった麻衣子。この辺めんどくさい関係だな。

見せ場となる筈の交渉シーンは思ったより淡々と描かれ、ゆっくりと事件は動き出すといった感じ。警察側、犯人側、人質の人たちとキャラ的にあまり魅力のある人はいないなあ。これもあえてそういう手法だったのか(!?)あとで思えば。で、いよいよ犯人の逃走シーンからいきなりの急展開となります。ほんといきなり(!)

しかしラストで真相が判明するに至り、がっかりしましたね。それまでシリアスタッチで展開していたストーリーが実はなんちゃって的なオチだったという。いや違うかなこの例えは。ま、当たらずとも遠からずという・・・そんな言いようのない裏切られた感がありました。

2009年11月25日 (水)

リカ

リカ (幻冬社文庫)Bookリカ (幻冬社文庫)

著者:五十嵐 貴久
販売元:幻冬舎
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。

再読。

ページを捲りながらふと思い出しました。リカが超スピードで追いかけて来るシーンは初読後、夢に見るくらい怖かった記憶がありますね。そう、近年読んだ本でこれほどの恐怖感を味わったことは無かったです。

当時も思ったことですが、ガジェットとしての携帯電話の使われ方には感心しました。世相をあらわしていると言えばそれまでですが、そこにさえも一瞬の恐怖心を煽る、そういう反応を読者にさせる上手さですかねこれも。

後半からのストーキングへ展開するシーンになって来るとホラー映画の世界でしたねこれはもう。なのでそれなりに楽しむ読み方なんぞはどこかへぶっ飛んでしまい、ひたすら早く読み終えたいみたいな。で、あの残念なラストになる訳でした。

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