シン・新野剛志

2010年5月30日 (日)

月の見える窓

月の見える窓 (双葉文庫)Book月の見える窓 (双葉文庫)

著者:新野 剛志
販売元:双葉社
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☆☆+

内容(「MARC」データベースより)
幼い一人息子を残して失踪したキャバクラ嬢。行方を追うスカウトマン晶彦はその裏に別の誘拐事件があることに気付く。乱歩賞作家が描く現代人の心の闇。

タイトルの説明でもないだろうが、取ってつけたような月の見える部屋というのが出て来る。さして意味はなさそうなので、やはり説明だったのか…。

しかし誘拐の手がかりとなる「カード探し」って…無理があるような。そして中盤以降、なかなか進展をみないストーリーに退屈して来た。と同時に痺れを切らす。

途中から犯人というかその辺の事情が判ってくる。う〜ん。ここで結末が読めてしまうのか、と思いきや捻りの利いたラストへと…がしかし、動機、人間関係などいまいち説明不足か。

なもんで今回のキーワードは「説明」といったところでしょうか…。

2009年12月15日 (火)

あぽやん

あぽやんBookあぽやん

著者:新野 剛志
販売元:文藝春秋
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☆☆☆+

出版社 / 著者からの内容紹介
発券ミス、予約重複……空港のカウンターの裏で起こる様々なトラブルを解決するのが「あぽやん」。ツアー会社に勤める男の成長を描く。

不意の仕事のトラブルによりデートの約束時間に間に合わなくなりそうな・・・ドキマキしながら読む。そこに至るまでのシークエンスたるや耐えられませんね。
で、タイトルの「あぽやん」でありますが、業界用語みたいなので当然初耳でした。その当人を揶揄して言われたり、また感心して使われたりと随分幅のある呼称みたいだ。どうせなら多少の敬意をもって後者の意味の方が夢があっていいな。

やっている業務自体は旅客への出発の手伝いやその他アテンドもろもろですが、結構地味な仕事です。しかしそこはかと漂う華やかなイメージは、成田空港のターミナルというシチュエーションだから成立するという部分が大きいな。そして気になったのが「ひらひらさん」である。こういうリピーター客って実在するのでしょうか(?)だって意外な盲点というか・・・あ、これは読んでのお楽しみですね。

職場は異なれど同じサービス業という点で『配達あかずきん』の書店シリーズを彷彿させるものがありました。チームとしての連携プレーとか。ミステリめいた事件が起きるところも似ている。時に反目する上司や先輩と折り合いを付け奮闘する遠藤くんの姿には、プロフェッショナルの片鱗が見え隠れして将来いいポジションに就きそうだな。って持ち上げ過ぎですかね。ところで「あぽやん」って◯◯だったのか。

PS.終盤に業務でミスが重なった衝撃の度合いとして、9.11同時多発テロがひき合いに出される箇所があるのだが・・・これはいただけないなぁ。なんか洒落になっていない気がしたのでイエローカード1枚(!)

2009年12月 7日 (月)

八月のマルクス

八月のマルクス (講談社文庫)Book八月のマルクス (講談社文庫)

著者:新野 剛志
販売元:講談社
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠原は自らの過去に立ち向かう。TV・芸能界を舞台に描く江戸川乱歩賞受賞作。

元お笑い芸人が主人公で前半はハードボイルドタッチのミステリみたいだ。ひとつの出来事がきっかけとなり、現在そして過去の事件との接点が徐々に輪郭を成して来る。がしかし、手がかりを小出しにするというか何か煩わしい展開で中盤まで進みます。

それまで追っていた謎に対する見解が修正される。まるで思い違いをしていたと言う風に。この辺りプロットに余分なぜい肉が付いている気がしましたねぇ。主人公の過去のスキャンダルの裏に隠された事実とは・・・それらを考慮してもそこまでやるかという犯人の動機でしょうか。少し弱いのでは。

唐突に訪れた感のあるラスト。でもそれは微笑ましくもあり、何だかほっこりしたな。明るい未来を予感させるに充分ですね。あとタイトルにあるマルクスだが、こっちのマルクスだったんですねぇ・・・最初ピンと来ませんでした。


2009年11月25日 (水)

愛ならどうだ!

愛ならどうだ! (双葉文庫)Book愛ならどうだ! (双葉文庫)

著者:新野 剛志
販売元:双葉社
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☆☆☆+

内容(「MARC」データベースより)
刑務所から出所したての窃盗犯。弱みを握られた刑事。破門されたやくざ。そして殺人犯。人生どん詰まりの男が挑む一世一代の大勝負。最後に手に入れるものは、金か名誉か、それとも…。乱歩賞作家が描くクライム・アクション!

なるほど、ちっちゃい男のやることなすことでストーリーが進んで行く。ちっちゃいって器のことです。億でも千万でもなくどうにか百万円が目一杯のセコい泥棒。で、脇を固めるヤクザやチンピラや風俗経営者などアンダーグラウンドの人々がいい味出してます。

ヤクザがやってるカジノを襲撃する件。で、なんだなんだこのカジノのあるビルって、◯池◯のA◯U◯A通りを入って・・・えっ、わたしん家のすぐそば(!)というよりはす向かいの路地なんですけど・・・アワワワ・・・あとで確かめに行こう。

仲間割れやら裏切りやら誤解やら、ほんとちっちゃいいざこざの積み重ね。でも飽きさせないなぁ。主人公のセコい泥棒の彼女がまたリアルなキャラなんですね。それに絡むストーカーは何者なんだ(!?)随分と大きく出ましたが、広義に解釈するとこの作品タイトルもアリかなと思いますね。

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