タイ・平 安寿子

2010年1月10日 (日)

グッドラックららばい

グッドラックららばい (講談社文庫)Bookグッドラックららばい (講談社文庫)

著者:平 安寿子
販売元:講談社
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
プチ家出から何年も戻らない母、いいじゃないか、と言う“文鎮”こと父、ダメ男に貢いで飄々と生きる姉、そんな家族にいらだち、上昇志向を実現しようと邁進する妹…。他人の迷惑顧みず、「自分の気持ち」に素直に生きるタフな4人がここにいる。けちなモラルや常識なんて笑い飛ばす、新しい家族の物語。

まず「新しい家族の物語」というキャッチがありましたが、それはちがうなと。ここでは「新しい家族」=「常識の逸脱」ということみたいです。そう、モラルと常識の欠如に敏感に反応してしまうわたしは保守派なのでしょう…きっと。みんながみんな、やりたい放題わがまま放題なんだけど、どこかでバランスがとれている可笑しさ。

この母にしてこの娘あり。というのは最初、妹の立子のことだと思っていたが、姉積子の行状を知るに妹が一番まともに思えてきた。自分の意志を何より優先させる母親と、それに振り回される家族という構図でストーリーは進行します。しかしこの姉妹の名前の由来。積立預金からとったって、あんまりと言えばあんまりだ。あとこういうタイプのお父さんは居ると思う。

で、こういう夫婦のかたちってアリなんだろうか(?)実際、ここへ辿り着くまでに破綻してしまうだろうな。そんな家族の様々なエピソードを野次馬的に客観視しながら楽しむ。中盤以降、飽きて来たという気持ちも否めませんね。ま、フツーに考えるとこの家族の在り方に共感する読者はいないだろう。

2009年12月24日 (木)

くうねるところすむところ

くうねるところすむところBookくうねるところすむところ

著者:平 安寿子
販売元:文藝春秋
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☆☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
30歳にして人生どん詰まりの梨央。一目惚れしたとび職を追いかけて飛び込んだ工務店では、亭主に逃げられた女社長がぶち切れ寸前。なにがなんだか大混乱。それでも家は建てなきゃいけない。だって、お仕事なんだもん。

まず、この梨央の行動力には共感を覚えました(!)ってギリギリなんですかね30才女性の恋愛&転職に対してのスタンスとして受け止めた場合。でもぐいぐいストーリーを引っぱります。徹男との出会い方が気に入りましたねわたしは。すごく上手く描かれてるなと思いました。

町の工務店であるアットホームな職場に、いきなりリストラの嵐が吹き荒れます。この辺、妙にリアルだったりしてつい力が入ってしまう。で、パートごとに入れ替るダブルヒロイン(!?)の梨央と郷子。そんな女ふたりのバトル(!)はお互いを認めつつ、なかなかイタい所を突いており読んでいて笑えます。

地鎮祭や上棟式など家を建てる上での儀式がわかりやすく描かれている。これ以前から疑問に思っていたので参考になったな。最後に徹男とこの先どうなっていくんだろう(?)と、続編に期待してしまいます。どんな結末になっても納得してしまいそうだ。また、そう思わせる爽快感がありますね。

2009年10月10日 (土)

素晴らしい一日

素晴らしい一日 (文春文庫)Book素晴らしい一日 (文春文庫)

著者:平 安寿子
販売元:文藝春秋
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☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
「お金返して!」ぐうたら男からの取り立てで彼女が気付くこと。類いまれなユーモア感覚で選者を魅了した第79回オール読物新人賞受賞作。


表紙の女性が鼻歌まじりにルンルン気分でお出かけの様子(単行本版)。それとも出勤の一コマなのか(!?)そんな自立した女性の余裕をのっけからイメージさせられました。


全般的にそこいらに転がっている日常の一寸した事件を解説している作風です。一部に非日常なケースがありますが、大体が主人公たちに好意的な脇キャラで占められています。なのでどの話も安心して読めましたね。


表題作の『素晴らしい一日』に関していえば、同じようなプロットの話はこれまでもいくつかありましたね。ここでは著者の優しさが伺えるゆるゆるバージョンの展開でした。


いきなり犯罪の匂いが(!)と予断を許さぬ状況にハラハラした『アドリブ・ナイト』ですが、その後の人情ドラマのような流れにはホッとするやら主人公の優柔不断さに立腹するやらで、こちら側としても気が抜けませんでした(笑)。


これも古典的なプロットなれど、ヒロインのキャラで保たせた感のある『誰かが誰かを愛してる』は読みながら思わずニヤニヤしてしまった。このシチュエーションってコントっぽいけど結構リアルだな。


そんなこんなで、最初イメージした余裕かましたルンルン女性ではなく、みんなあくせくと自分の居所を見つめながらしっかりと生きている女たちという、パワフルな息吹が伝わってくる話でしたねどれも。


他、『オンリー・ユー』、『おいしい水の隠し場所』、『商店街のかぐや姫』の全六編収録。せせこましい日常で、ひと息つく時間のあるときにおすすめの一冊です。

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