鬼の跫音
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著者:道尾 秀介 |
☆☆☆
このゾクッとする表紙の子どもの顔。ずーっと坊主頭かと思っていたのだが、よく見ると毛があった。しかも金髪。
『ケモノ』は、これまで色んな作家により既出のストーリーですね。最後のオチのところで、「またかよ」と思ったのはわたしだけではないはず。
『冬の鬼』の現在から過去へと時間を遡る日記の手法はなかなか面白かったな。意味もつながっていたし、それなりに新鮮に感じましたよ。
評判の良さげだった『悪魔の顏』は、足をもがれた昆虫たちがポストに投函されていたという所で読むの止めた。これは酷い。
他、『鈴虫』、『よいぎつね』、『箱詰めの文字』の六編収録。ホラーであると同時にミステリ的要素も楽しめるのがいいな。惜しむらくは、既読感のある話が幾つかあったので、ラストの展開が読めてしまった。そこんとこ残念でしたね。
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