ユウ・結城充考

2011年5月 8日 (日)

エコイック・メモリ

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販売元:買う市ブックス
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
動画投稿サイトに忽然と現れた、四つの映像。不鮮明なその映像には、『回線上の死』というタイトルがつけられ、私刑によって誰かが殺されるまでが映し出されていた。悪戯か?それとも本物なのか?管理官から三日間の捜査を命じられたクロハは、映像の中にある奇妙なズレに気付き始める…。圧倒的な緊迫感と、予想を上回る展開。新鋭、渾身の長編警察小説、堂々の完成。

またバーチャルワールドが出現する分かりにくいパートが挿入される。これは前作『プラ・バロック』で慣れたのでとくに問題なく読めました。

スタイリッシュな文体を売りにしているようですが、登場人物がほとんど片仮名で表記される事くらいか。それよりここでも凶悪犯で強い女性キャラが登場する。

最近読んだ警察ミステリでも同様なキャラが強烈な個性を発していたが、こういうのが流行りなのか(?)途中からややこしい展開になり少し混乱したりする。

が、そんな事は気にせず読んで行くうち何となく事件の辻褄が合う。というか、理解出来るという不思議さ。主題にブレが無いからなのかな。

クロハと姉の残した子どもアイの問題の方が気にかかるのは何故だろう。親権を主張するアイの父親との対決。そして予想しなかったラストでの悲しい結末。

この映画チックな空気は決して嫌いではないですね。次回作を切望する程ではないにしろ、そこにあれば読んでしまいそうです。

2009年8月30日 (日)

プラ・バロック

プラ・バロックBookプラ・バロック

著者:結城充考
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
埋め立て地の冷凍コンテナから、14体の凍死体が発見された。整然と並んだ死体は、誰の、どんな意図によるものなのか?神奈川県警機動捜査隊に所属する女性刑事・クロハは、虚無感と異様な悪意の漂う事件の、深部に迫っていく…。圧倒的な構成力と、斬新なアイディアを評価され、選考委員満場一致で新人賞を受賞した期待の新鋭、渾身の一撃。第12回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。


衝撃的なオープニングの事件・・・と思ったら、それは次にやって来た。それほど細かい描写はないのだがとびきりの美人で射撃の名手で現場肌の警察官というヒロインのクロハ。捜査の中でそのキャラが徐々に明らかになるという具合。


前半から事件解明の興味より札付きの主任刑事とクロハのいがみ合いの方に感心をもってしまう。味方になる同僚や回りの連中などにわか仕立ての合同捜査班のちぐはぐな所が妙にリアルだ。それとは別に無機質な空気が全編に流れるのだが、この感触が独特でゲームの中の話みたいだ。


おっと、タイトルの意味はこれか。センスもいい。が、注意してないと見過ごすかも。


真犯人は一体誰なんだ(?)謎解きと不気味さが交錯するラストへ向けての加速は、久しぶりに体験する警察ものならではのスリリングな展開ですね。クロハの姉と病弱なその子どもが唯一の心のよりどころであり、ストーリーにも影響をもつ。


効果的に織り込まれる仮想空間(←ネット上)でのサイドストーリー。これが事件のポイントになり現実と同化していくというか・・・新しい試みだなこのスタイルは。猟奇事件の割にグロい描写もなく、幻想的シーンなども相まって綺麗にまとまっています。

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