カワ・川上弘美

2009年7月31日 (金)

どこから行っても遠い町

どこから行っても遠い町Bookどこから行っても遠い町

著者:川上 弘美
販売元:新潮社
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☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、真夜中に差し向かいで紅茶をのむ「平凡」な主婦とその姑、両親の不仲をじっとみつめる小学生、裸足で男のもとへ駆けていった魚屋の死んだ女房…東京の小さな町の商店街と、そこをゆきかう人々の、その平穏な日々にあるあやうさと幸福。短篇の名手による待望の傑作連作小説集。


ストーリーに引きずり込んでおいて、ふっと突き放すようなエンディング。冒頭から距離を置いて読ませ、いきなり内面を暴露するようなトラップがあったり。似ていて異なる連作短編でそれぞれ良質な作品に仕上がっているなという感じ。


舞台となる商店街の面々やいくつかのお店がアットホームな雰囲気を醸し出し、そこはかとない人情ドラマ的な側面が見受けられます。それは男と女、親と子、女将と板前、金持ちと貧乏人など各々の境遇の対比として描かれたりするんだな。


「どうして女は・・・事を決めたがるのだろう。そのまま、曖昧なままおいておくことを、しない」という件を読んで、わたしは女か(?)と思わず反芻してしまいました。そうなんです、曖昧な状態というものが許せないタチのわたしなんです。


最後の章で語られる、この物語の核となる魚春の人々のしがらみと確執みたいなもの。亡くなった女房の怨念めいた戯れ言には多少なりとも女のエゴを感じましたね。決して聞いてていい話ばかりではなかったな。でも何故かしんみりと来るものがあったり、まぁそんな感じでした。


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