オカ・小笠原 慧

2009年5月 5日 (火)

サバイバー・ミッション

サバイバー・ミッションBookサバイバー・ミッション

著者:小笠原 慧
販売元:文藝春秋
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☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
2013年、スラム化進む東京で事件は起きた―首狩り殺人鬼vs.女性捜査官・麻生利津。警視庁の新人捜査官・麻生利津はおぞましき連続首狩り殺人事件の捜査を命じられた。彼女に授けられた史上最強のパートナーは、人工知能ドクター・キシモト―。マルチ頭脳の横溝賞作家が、想像を超えたスリルと知的興奮で迫る、近未来サイコ・サスペンスの決定版。


のっけから極限の戦慄と緊迫感の中で、その場面を傍観しているかの如く錯覚する。
これほど衝撃的なプロローグというのも、あまり記憶にないなあ。


ドクター・キシモトとコンビを組む経緯とその過去への興味がつのる前半。


事件の核心に迫ろうと奔走する利津の動線が段々単調になって来る。
この辺り、犯人側からのリアクションが過去の事例以外、皆無なのが惜しいな。


但し、脳の採取作業のシーンは、近未来小説ならではのリアリティさがあった。


見えない敵、組織、というもののイメージに強烈なインパクトが無いかな。
と思っていたら、真相はこういうことだったのか・・・。


このエンディングは混乱を招くな。誰を信じていいのか説明づけも多少強引だな。


続編の方を先に読んでしまったのだが、そのことによりシリーズを原点回帰する面白さがあった。


2009年5月 2日 (土)

タロットの迷宮

タロットの迷宮Bookタロットの迷宮

著者:小笠原 慧
販売元:文藝春秋
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☆☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
法を犯した精神障害者を収容・治療する医療観察施設。何重もの鋼鉄の扉で囲まれた重監護病棟で患者が女医を惨殺し、逃走した。残されたのは磔にされた全裸の遺体、そして胸にピアスで突き刺したタロットカード。「運命の輪」「吊るされた男」「愚者」…。逆位置のタロットカードが次なる殺人を呼ぶ。天涯孤独な女性捜査官・麻生利津とAI(人工知能)・キシモトのコンビが難事件に挑む。現役精神科医による迫真の医療サスペンス。


冒頭で医療観察センターの設備やシステムの説明が、会話の背景に盛り込みながらなされる。
主人公の利津の目を通して分かる、バーチャルリアリティの世界にいるような描写。


それに洗練されていて、読んでて心地好さを感じる文体だな。


っと、何かこの前にも事件があったみたいだ。またやらかした順番間違え(汗)。
人工知能ドクター・キシモト、『サバイバー・ミッション』・・・早速予約しておく。


事件のキーマンとみられる人物が一人ずつ、絶妙なタイミングで葬り去られる。


ここにも出て来るが、暗号の解読手法はもはや読者の手に負えない複雑怪奇なものなんだな。
そして、重要なガジェットとなっているタロットカードにしても、それは言える。


サスペンス効果がクライマックスを迎える終盤の利津と見えない敵との攻防。
しかし、真犯人は意外なところから・・・小刻みなどんでん返しにしてやられる。


次回作もあるのかなという期待感をもたせながら事件の終焉を迎える。
最後の新聞記事に希望という一縷の光を見いだせた。

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