ヤマ・山口芳宏

2011年8月16日 (火)

蒼志馬博士の不可思議な犯罪

蒼志馬博士の不可思議な犯罪 (創元推理文庫)Book蒼志馬博士の不可思議な犯罪 (創元推理文庫)

著者:山口 芳宏
販売元:東京創元社
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☆☆☆

内容紹介
殿島の隣人が巻き込まれた事件の背後に、天才科学者・蒼志馬博士の影。探偵・荒城と真野原、それぞれに調査の前に立ちはだかる、殺人兵器の数々。〈大冒険シリーズ〉番外編。

夏休み時期にこういう趣向の活劇ものを手にすると、読む前からわくわくしますね。気分はまんま少年の頃に戻って…。

今回は殺人光線や灼熱細菌や洗脳兵器や強化人間といった4話からなり、それぞれ単独でも楽しめるとあとがきに書いてありますが、通しで読まないとさっぱり分かりません(笑)。

キザ探偵荒城と義手探偵真野原の表紙イラストが軽い件について。わたしは、これまでのハードカバーに描かれていた、ちょっと野暮ったいタッチの方が好みですね。どことなく胡散臭さが漂ってよかった(笑)。

で、わたしも大ファンであるこのB級冒険活劇シリーズですが、前作の『豪華客船エリス号の大冒険』からすると格段にスケールダウンしとります。

何気に世紀の悪党「夜叉姫」も登場していますが、如何にもちぐはぐです。う〜む、これは期待はずれの気がしないでもないか。いやいや、感動は後からやって来るかも…。

2010年7月 9日 (金)

学園島の殺人

学園島の殺人 (講談社ノベルス)Book学園島の殺人 (講談社ノベルス)

著者:山口 芳宏
販売元:講談社
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
島の秘密を探ろうとする者は、黒いサンタクロースに殺される―全寮制の学園の島を襲ったのは、生首の入った袋を背負って夜な夜な徘徊する謎の男だった!島に伝わる『再生の書』、来日する王女が持つ『浄化の鍵』、魔界から来たという謎の無人列車、陰謀渦巻く廃墟地帯、そして次々と起きる首切り殺人―学園を救うため、学生探偵・真野原が島の謎に挑む。

簡単に人の首が切られてます。これはゲームの中の世界でしょうか。リアリティのないままストーリーは進みますが色んなキャラが入り乱れてややこしい。

あまり必要の無いと思われる人なんかにページを費やしていたりして。サスペンス・アドベンチャーという様相ですが、著者の「大冒険シリーズ」のような探偵VS悪漢というわかり易さに欠けますね。

そんな事の為にこんな事までするのか(?)という程の大仕掛けなトリックに呆れてしまいます。が、この荒唐無稽さが醍醐味といえばそうなんですが…。

2010年6月18日 (金)

100人館の殺人

100人館の殺人Book100人館の殺人

著者:山口 芳宏
販売元:東京創元社
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☆☆☆

内容紹介
メイドとして働く妹からの要望で探偵とある館にかけつけた神尾は、思わぬ殺人事件に遭遇する。なんと容疑者は、館を訪れていた百人! 鬼才があなたに挑戦する驚愕のミステリ。

「◯◯トリックを使ってはいけない」というミステリの鉄則を無視している。がこれは犯人に対してで、探偵側にはあてはまらないみたいだ。ここ一番気になった所なんですが…そこはこの著者のことなので何でもありかと(笑)。

それにしても、簡単に目をえぐるというこのおぞましさは何なんだ。しかもあちこちで多発している。そして「殺人者が多過ぎる」ということがこの事件をややこしくしている。舞台となるバカでかい洋館といい相変わらずな前時代的冒険活劇。

最後に明かされるステージ上での殺人トリックについて。なんかもう必死な感じで説明されてます(笑)。あんた見てたのか(?)と思わず突っ込みました。しかしこの手の話、わたし嫌いじゃないです。

2009年4月 7日 (火)

豪華客船エリス号の大冒険

豪華客船エリス号の大冒険Book豪華客船エリス号の大冒険

著者:山口 芳宏
販売元:東京創元社
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☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
荒城の探偵事務所に届けられた、伝説の犯罪者・夜叉姫からの挑戦状。それはヨーロッパへと向かう、豪華客船エリス号の乗船チケットだった。船上で勃発する連続殺人、次々と発見される夜叉姫からの挑発的メッセージ。荒城、真野原、そして殿島は、夜叉姫の正体とその目的を、暴くことができるのか。探偵たちが豪華客船上で繰り広げる、新感覚の推理活劇。シリーズ第二弾、堂々完成。


豪華客船を舞台に謎の怪人夜叉姫に対峙する名探偵、というお約束の舞台設定。
意味深なプロローグから、わくわくさせる冒険譚のはじまりはじまり。


今回も「私」と二人の名探偵の魔(?)のトライアングル!


せっかくの豪華客船なのにその雰囲気があまり伝わって来ませんね。
インテリアとか料理メニューなどもっと掘り下げてほしかった。


ましてや、登場人物に戦前の『浅間丸』など語らせてる訳ですから、その辺りの描写不足は惜しいな。


中味をくり抜いた本、ブルーの猫、大粒の宝石、難解な暗号などガジェット満載です。


復讐劇と強奪劇とがごっちゃになり、整理されないままストーリーが進んでいく。
登場人物たちの背景を語る内容も、人によりバラツキがあり公平ではないような。


これだけの事件を起こす夜叉姫の動機がいまいち弱いというかこじつけっぽい。
数々のトリックにしてもかなり運任せ的なところがあり、ミステリの興味は半減しました。


とは言っても今回も次は何が起こるのかと、期待しつつページをめくりましたが。
何しろ冒険譚好きなので次回作が出れば読むんだろうなきっと。


2009年4月 6日 (月)

雲上都市の大冒険

雲上都市の大冒険Book雲上都市の大冒険

著者:山口 芳宏
販売元:東京創元社
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☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
白のスーツを身にまとう眉目秀麗な荒城咲之助、学ラン姿に近未来的な義手を持つ真野原玄志郎。二人の名探偵と、わたし殿島直紀が挑む雲上都市の謎。楽園の地下に潜む、座吾朗とは何者なのか?そして連続殺人に隠された真実とは?気障で美形の探偵&わらしべ義手探偵。二人の名探偵が織りなす抜群の物語性と、ラストに明かされる驚愕のトリック。第17回鮎川哲也賞受賞作。


表紙扉絵のあとのいきなりの「受賞の言葉」と著者のカメラ目線の写真にひきました。


物語の本編となる昭和二十八年という舞台設定をどう捉えるか。
プロットの弱い部分など時代背景のせいにして、ある種うやむやな表現となっていたりする。


語り手のワトソン役の「私」はともかく、二段構えで探偵が二人登場するスタイルはなかなか楽しめました。


伝説のラジオドラマ『君の名は』のエピソードが出て来るあたりが気分です。


突然のタイミングで久々に人が死ぬということにショックを受けた。
誰がどの場面でというのは読んでみて判断してもらいたいのだが、ここ沁みました。


謎解きそのものより登場人物のキャラと会話の妙で読ませるタイプの小説です。
勿論ミステリの要素はありますが、タイトルの通り冒険小説と言った方がしっくり来ます。


脅迫状に記された現金五千万円の要求はそれこそ貨幣価値度外視の桁はずれ(笑)。


しかしトリックも大掛かりなものでした。想像を絶するというより想像を逸脱しました。
実際には成立しないであろうトリック。
まあ、このナンセンスなところが売りなんだろうな、女性陣のキャラなんかも。


最後に事件から五十年以上経って語られるエピローグはいらなかったのでは。


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