ツネ・恒川光太郎

2009年3月30日 (月)

草祭

草祭Book草祭

著者:恒川 光太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
団地の奥から用水路をたどると、そこは見たこともない野原だった。「美奥」の町のどこかでは、異界への扉がひっそりと開く―。消えたクラスメイトを探す雄也、衝撃的な過去から逃げる加奈江…異界に触れた人びとの記憶に、奇蹟の物語が刻まれる。圧倒的なファンタジー性で魅了する鬼才、恒川光太郎の最高到達点。


この連作短編集からみえる美奥という町の全体像。古くからの言い伝えと慣習が色濃く残る。
時を隔てその歴史が伺える試行には興味をそそられる。


別の生物に輪廻する薬や苦しみを解くゲームなど、わくわくするガジェットが用意されている。
ほんとに痛く苦しいのか、はたまた夢か幻か、不思議ワールドの迷路に彷徨う自分がいる。


音と匂いと色がはっきりと映像としてイメージ出来る文脈。


女子高生の日常である仲間、虐め、援交などさらっと書きなぐる。そういったワードを目にするだけで時空を超え過去の情景とのギャップを楽しむ。


各パートを飛び越えても謎や疑問のピントが自然と重なるようになってる。


朧町のパートではイリュージョンの当事者を自分に置き換え、その幻想的な景色と懐かしい人たちを登場させ存分に楽しむことが出来た。嵌りそうです。


前回読んだ『夜市』よりずっと完成度があがり、一冊の本としても異彩を放つ。


『けものはら』、『屋根猩猩』、『くさのゆめがたり』、『天化の宿』、『朝の朧町』の五篇収録。
異界で体験したことを振り返るほどに、いいしれぬ余韻が残りました。


2009年3月25日 (水)

夜市

夜市Book夜市

著者:恒川 光太郎
販売元:角川書店
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☆☆☆


出版社 / 著者からの内容紹介
選考委員激賞の、第12回日本ホラー小説大賞受賞作
何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた。


弟を売り飛ばしてまでして手に入れた「欲しいもの」とは所詮そんな程度のことだったのか。中途半端に叶った夢、いや叶った訳ではないのか。


夜市のこの世のものでない如何わしく怪奇な雰囲気が想像つく。


あれ、ひょっとしてと気づいたそれは終盤になってから。予想通りの落ち。三回までしか行けないという夜市にしても、ここで語られているほど大した意味が無いような。


あちこちで絶賛されていたけど、散文詩を上手く綴るとこんな文章になるのかなあといった感じ。


他、『風の古道』収録。

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