アヤ・綾辻行人

2013年1月 3日 (木)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

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☆☆☆ 著者:綾辻行人 販売元:講談社 発売日:2012/1/6

内容説明

似すぎた男との出逢いが推理作家・鹿谷門実を奇怪な館へと誘う。待ち受けるはいかなる難事件か? 「十角館の殺人」にはじまる綾辻行人の「館」シリーズ、待望の最新刊!

「館シリーズ」はかの『十角館の殺人』から2、3作品を読んだきりとなっていました。腹巻に書いてある「懐かしくも新しい」のコピーに釣られた感多し(笑)

いかんせん偶然性に頼り過ぎた気もしますが、所謂館ミステリとしてのドキドキ感は楽しめたかな。しかしこの鹿谷という探偵役のキャラが相変わらず曖昧です。

で、一同を集めての事件解明のシーンに至ってからが思いのほか長い。トリック自体を分かりにくくする強引推理や後出しじゃんけんめいた説明うんぬん。

次回作で「館シリーズ」は一応の完結を見るらしいですが、さてすぐに手に取るかというと…。それよりまだこのシリーズ全然読んでない事に気づく(笑)

2011年2月22日 (火)

最後の記憶

最後の記憶 (角川文庫)Book最後の記憶 (角川文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:角川書店
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☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
脳の病を患い、ほとんどすべての記憶を失いつつある母・千鶴。彼女の心に残されたのは、幼い頃に経験したという「凄まじい恐怖の記憶」だけだった。死を目前にした母を今なお苦しめる「最後の記憶」の正体とは何なのか?波多野森吾は、母の記憶の謎を探り始める…。

冒頭から紡がれる母の病状に対する思いから、いかにストーリーを広げて行こうかと、それとなく著者の思惑が見え隠れして、読んでて落ち着きませんでした。

何だか、認知症の症例や特性についての医学的見地的な記述が、普通のミステリの範疇を超えて羅列されます。それは苦痛以外の何者でもありませんね。

ああ、もうこの辺でいいだろ…と、幾度思った事か。いつでも読了出来る気持ちで読んでいました、途中からは。そういうよく分からん描写多過ぎでした。

で、読後やはり思うのは、ミステリ(さほどの謎でもなく)以上、ホラー(全く怖くもなく)未満とでも言うしか無い、微妙な作品となってしまったのか。

2010年7月19日 (月)

人形館の殺人

人形館の殺人 (講談社文庫)Book人形館の殺人 (講談社文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。邸には父の遺産というべき妖しい人形たちが陣取り、近所では通り魔殺人が続発する。やがて想一自身にも姿なき殺人者がしのび寄る。名探偵島田潔と謎の建築家中村青司との組合せが生む館シリーズ最大の戦慄。

「館シリーズ」もこれで読みはじめて四作目。一応、順番通りに来ていますが、なかなか先へ進まないなあ。楽に一年以上経過してしまいました。

で、今回の『人形館…』ですが、わたしも別に中だるみじゃないんだけれど、いまいち盛り上がりませんでしたねぇ。ストーリーと人物相関がくどいというか細かいといか、でも陰湿な雰囲気は良いかも。

しかし都合良く犯人らしき人名の記憶が欠落しているなど、いつもながらの強引さだな。と思いながら読んで行くと…あれれ、また変な風な展開に。純粋なミステリというには…このあたり読む人によってだいぶ印象が違うと思います。

2010年7月 1日 (木)

迷路館の殺人

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)Book迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
奇妙奇天烈な地下の館、迷路館。招かれた四人の作家たちは莫大な“賞金”をかけて、この館を舞台にした推理小説の競作を始めるが、それは恐るべき連続殺人劇の開幕でもあった。周到な企みと徹底的な遊び心でミステリファンを驚喜させたシリーズ第三作、待望の新装改訂版。初期「新本格」を象徴する傑作。

ミステリの王道とでも言うべき密室、毒針、鈍器…そんなガジェットにわくわくしながらこの作中作品を読む。こちらはストーリーを俯瞰している目線ですね。

ワープロの入力方式の比較が出て来ますが、「文豪」と「オアシス」ですか。そんな時代もあったなぁ…なついですね(笑)が、それで解明されたことはしょぼい(!)

結局、迷路そのものがびっくりするほどのトリックかと言うと…ですが、このてのミステリを嗜好される方にはそこそこ楽しめるかも。

最後にニヤリとさせられる◯◯トリック。今回はくどい位でしたね。

2010年2月13日 (土)

Another

AnotherBookAnother

著者:綾辻 行人
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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☆☆☆+

内容紹介
その学校の、そのクラスにはある「呪い」がある。避けられない死の連鎖に挑む少年少女の運命は--新本格の旗手が満を持しておくる、戦慄の青春ホラー。

しかし、よくこんな回りくどいミステリのシチュエーション思いつくなあと感心する。例の「◯◯いもの」についてのお約束事にです(笑)。これってストーリー自体の正当性を擁護するための超法規的ルールなのでしょうね。で、思ったのは「館シリーズ」や「奇譚もの」のいいとこ取りみたいな読書感覚だということ。

わたしが一番ウケたのは見崎鳴の古い名札の件。まさかそんな事だったとは(!)ここ笑えました。こういうユーモアがさらりと出て来る侮れない綾辻マジック。そして佳境(←これが長い)へと入るに従いミステリとホラーが融合したよどんだ空間にのみ込まれていきます。う〜ん好きだなぁ、ここら辺の雰囲気。

で、今回のトリックは…これちょっと反則じゃないのか(←負け惜しみ)という微妙な印象でしたがやられました。「もう一人」が判明した時の衝撃も「えっ!」という驚きはありましたが『十角館の殺人』の域にまで及びませんでしたね。ただ、思わせぶりなストーリー進行でこれほどのページ数を保たせる著者の手腕はさすがです。

2009年4月 5日 (日)

眼球綺譚

眼球綺譚 (集英社文庫)Book眼球綺譚 (集英社文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:集英社
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☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
ある日、大学の後輩とおぼしき男から郵便が届いた。「読んでください。夜中に、一人で」という手紙とともに、その中にはある地方都市での奇怪な事件を題材にした小説の原稿が…。表題作「眼球綺譚」他、誕生日の夜の“悪夢”を描いた「バースデー・プレゼント」、究極の“食”に挑んだ逸品「特別料理」など、妖しくも美しい7つのホラーストーリーを収録。著者の新境地を拓いた初の短篇集。


人体をモチーフにしたテイストの異なるホラー&サスペンスの第一短編集。
作品配列に工夫とこだわりがあり、全編を通じそーっと忍び寄るような恐怖感が味わえます。


『呼子池の怪魚』育ゲーではないけれど、釣って来た魚が成長と共に色んな生き物へと進化(?)して最後には・・・とドキドキさせて虚をつく結末にやられた。


『特別料理』Aランクの食材にしても何となく想像ついたが、最後のオチがそこかよ!という位インパクトがあった。「衝撃の一行」ふたたびです。


『人形』拾って来たそれから、不自然なことに気づくのだが。
「まさか」と思うことが現実となりやがて・・・という分かっていてもな怖さにゾクッとさせられます。


表題作の『眼球綺譚』は、一番苦労したと著者も別の本の中で述べておられます。
物語中作として読ませる試行や訴求コピーの強調書体など、それが空回りした感があるかな。
余韻のあるラストではありますが。


他、『再生』、『バースデー・プレゼント』、『鉄橋』の全七編収録。


全編に登場する由伊という名の女。連作ではなくその彼女もすべて別人だ。


「奇妙な味」というジャンルで有名なロアルド・ダール編の『あなたに似た人』という短編集を思い出した。

2009年3月17日 (火)

水車館の殺人

水車館の殺人 (講談社文庫)Book水車館の殺人 (講談社文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
古城を思わせる異形の建物「水車館」の主人は、過去の事故で顔面を傷つけ、常に仮面をかぶる。そして妻は幽閉同然の美少女。ここにうさんくさい客たちが集まった時点から、惨劇の幕が開く。密室から男が消失したことと、1年前の奇怪な殺人とは、どう関連するか?驚異の仕掛けをひそませた野心作。


一年前に起こった惨劇を蒸し返し首をつっこむ名探偵島田潔。
勝手に「水車館」を訪ね宿泊を取りつける。意外と図々しい奴だったんだな。


この「水車館」という屋敷がまるでお伽の国のお城。平面見取図付きです。
アニメの世界の豪邸です完全に。ってこれも小説の世界でした。


車椅子の主人と十九歳の美少女妻。そこへ胡散臭い連中が招待されて来る。
一年前の事件時のパートと現在の同日パートが交互に書かれ最初は混乱する。


完全に「水車館」の中だけで進行するストーリー。多少息が詰まるかな。
そんなに意外性のある結末でははないがミステリとしての雰囲気はそれなりにある。


処女作『十角館の殺人』の鮮やかなトリックに比べるといまひとつでした。

2009年3月12日 (木)

十角館の殺人

十角館の殺人 (講談社文庫)Book十角館の殺人 (講談社文庫)

著者:綾辻 行人
販売元:講談社
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☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。


孤島の十角館を訪れたミステリ研究会の七人。
みんな作家名で呼び合ってる。エラリイにアガサとか。
十角館の平面図が出て来て早速のめり込みます。


本土側でもストーリーが別パートで交互に同時進行する。
元ミス研メンバーとこれがデビューになる名探偵島田の二人。


これは近年のあのミステリにリスペクトされていますね。


殺人を犯すその瞬間の(犯人と被害者の)描写って意外とないもんだな。
面割れネタ割れせずに書くのがさほど至難の業とも思えませんが。


一人ずつ殺害されていく。不信と疑惑のメンバーたち。
鬼気迫る恐怖感というのではなく殺人ゲームに参加している感覚かな。
わたし個人としてはもっとホラー色のある作品かと思っていたのだが。


不意にわかる真犯人。衝撃のその場面が洒落てる。上手いな。


そして静かな「大人な」エンディングとでも申しましょうか。
拡大解釈すればおおよその辻褄が合い、余韻のある幕引きです。


俗に綾辻以後といわれる記念碑的な作品になるらしい。


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