アサ・朝倉かすみ

2011年1月19日 (水)

ともしびマーケット

ともしびマーケット (100周年書き下ろし) Book ともしびマーケット (100周年書き下ろし)

著者:朝倉 かすみ
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆

内容紹介
“吉川新人賞受賞後第一作の長編小説” 自己破産した男、片思い中の中学生、行き遅れた中年女性──ここ「ともしびマーケット」で、いろいろな人生が重なり合う。それぞれの「いい日」を夢見て。

タイトルからして、ありがちな箱ものハートウォームストーリーだと勝手に思っていました。これ、半分あたりで半分はずれ。

ま、この「ともしびスーパーマーケット鳥居前店」で働く人、お客さん、思い出のある人…などなど、様々な人たちが登場します。

で、先のありがちパターンの話や、はたまた絶望的な気分にさせる話など、意外とバラエティに富んでました。大きく感動もしないが、決してがっかりもしません。

でも、老夫婦の回想録の話など、ちょっとロマンチックな味があって良かったです。そこいら辺、ちと意表を突かれた気がしないでもない。

そんな話がたぶん連作で全9編収録。

 

2009年12月26日 (土)

玩具の言い分

玩具の言い分 Book 玩具の言い分

著者:朝倉 かすみ
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆

内容(「BOOK」データベースより)
「わたし」を脱いで裸になりたい。シャレにならない大人の事情―朝倉かすみが贈る、ほろ苦くもエロティックな恋愛短編集。

読んでいて集中を欠く文体というか、のんべんだらりとした空気が全編に漂っている気がした。田舎町にあるラブホや商店街で育った同級生や、主人公とその置かれたシチュエーションのにこちらも入り込めるような。

高校の仲好し4人組のその後を描いた話など、かしましい会話の端々から「あの頃」を彷彿させるエッセンスが溢れ出ていますね。彼女たちの側で盗み聞きしている気分になったな。いやーほんと、上手くひっぱられました。

どの話も、より女性読者に訴求しているような。エロい描写やフレーズもサラッと引っ掛かりなく流せるのではないでしょうか。と言ってもその感覚がわからんのだが・・・。あと作品ごとの出来にばらつきがあるのが一寸残念。収録6編のタイトルがしりとりになっている。よく考えるなぁ。

2009年7月26日 (日)

エンジョイしなけりゃ意味ないね

エンジョイしなけりゃ意味ないねBookエンジョイしなけりゃ意味ないね

著者:朝倉 かすみ
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
“このままでいいのかな…”って思わない日はない。「ねえ、わたしたちって、いま、なんか、すごくOLっぽくない?」ふかくうなずき、おどろき、わらい、ほろっとなける―ザッツ・オーエル・エンターテイメント。


いろんなOLが登場する。新人OL、美人OL、お局OL、派遣OL、お母さんOL・・・といずれもリアルに描かれていて、エピソードのひとつひとつにしても実際ありそうな話ばかりです。結構、地味なネタが多いのですがツボを押さた笑いどころも。


そんな中で老舗和菓子店の四代目ボンクラ社長の秘書の話は、OLとしての本音が面白おかしく、そして切なくその心情がこちらに伝わり、あきらめの境地というものがカラッと表現されている。一番好感のもてた話でした。


十二の短編が収録されているが、いずれもショートショートより少し長いくらいの話です。まったく共感出来なかったり、話のピントがズレていたり、出来不出来がはっきりしています。わりと似たような話が多かった気がするな。

2009年3月 2日 (月)

田村はまだか

田村はまだかBook田村はまだか

著者:朝倉 かすみ
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

☆☆☆+


内容(「BOOK」データベースより)
深夜のバー。小学校クラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。大雪で列車が遅れ、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。待ちながら各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。今の自分がこうなったのは、誰の影響なのだろう―。それにつけても田村はまだか?来いよ、田村。人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、軽快な文体で描きながらも、ラストには怒涛の感動が待ち受ける傑作。


深夜のバーに集まった小学校のクラス会のメンバー五人。みんな四十歳になり、クラス会に遅れた「田村」をこの店での三次会で待っている。メンバーの半生にそれぞれスポットをあてながら、過去のエピソードを反芻し「田村」を待つ店で自分も一緒に飲んでいるような錯覚をおぼえる。このほのぼの感はわるくない。


どうせ死ぬから、今、生きてるんじゃないのか。


連作六話からなるストーリーだが、途中で流れがブツ切れになったかと困惑する場面も。この辺は読み手によって許容範囲が異なりそうだな。バーでの数時間の話を引っぱる訳だから、みんなのべつまくなしに飲む飲む。マスターの過去も気になる。


えっ、ラッキー・エビスか!これは知らなかった。


小学生の頃にクラスであった事件なんて、意外と鮮明に記憶してるもんなんだ。ま、クラス会には一度も出たことないのでよく分かりませんが。このメンバー五人に関していえばみんなしっかりしてる。それだけ「田村」のキャラが強烈だったんだな。


あっと、ミドリ同盟のミドリの意味は・・・なるほど。


その「田村」が、まだか、まだかで、ちょっと引っぱり過ぎたか。こうして単行本になって読むと、よりその感がある。これだけ周りに影響を与える「田村」本人のことも、もう少し知りたかったな。回想シーン以外、ほとんどバーの中という密室型ハートフル・ストーリーでした。

読書メーター

  • mizzoの今読んでる本

最近のトラックバック

最新ニュース

参加しています

  • にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
  • にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
  • blogram投票ボタン
  • 人気ブログランキングへ

mixi

  • mixi(ミクシィ)やってます!
2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

無料ブログはココログ