タク・田口ランディ

2009年2月14日 (土)

富士山

富士山 (文春文庫)Book富士山 (文春文庫)

著者:田口 ランディ
販売元:文藝春秋
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☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
古代より日本人に信仰されている霊峰富士。いまを生きる青年や少女たちは、あの山を見上げたときに何を感じるのか?中学の卒業記念に自殺の名所「樹海」を探検する男の子三人の物語、ゴミの要塞のような家に住む孤独な老女の話「ジャミラ」など、せつなくも美しい光がこの世を照らし出す。魂の中篇小説集。


『青峰』

その人にとっての「富士山」になる。そのことを言っているのだと思う。その意味を知るには二段落ちのストーリーに一瞬、してやられたと思うと実は三段落ちだったという・・・話の繋がりとしてはメビウスの輪状態とでも言っておくか。世間を騒がせたあの教団信者だった男の心の葛藤と、人とのコミュニケーションについての話。


『樹海』

中学の卒業記念に少年三人は特別な体験をするため樹海で野宿することに。裕福なレールを敷かれた自分たちの人生に決別するための儀式か。そこで自殺者に遭遇したりして、ふと見上げると富士山に希望を見いだすみたいな内容。何かしれっとして跳ばし読みになりました。


表紙カバーのイラストがいい。女の子の瞳の中にまで富士山。


『ジャミラ』

目次を見たときからわくわくする。ウルトラマン世代の性か。と思ったら今どきよくある「ゴミ屋敷」と対決する若い市職員の話。そこの主の婆さんの姿形が「ジャミラ」を連想させるらしい。出会い系で中年主婦を漁る市職員。途中から心理カウンセラーの女が出て来て・・・果たして二人は「ジャミラ」の懐に入り込めるのか。エンディングはまさに「ウルトラマン」を見ているようだ。


『ひかりの子』

中絶手術で入院した女子高生を嫌悪する看護婦。知り合った年配女性と山登りに行く。もちろん富士山。悲しい過去をもつその女性とのふれあいで、生まれることのなかった子供たちの魂の行方を案ずる。入院患者の女子高生と看護婦のリアルなやりとり。当然、看護婦さんを応援しました。


見上げたり見おろされたり、とにかく富士山はデカイ。


全編を通してのキーワードは「光」ですね。


あとがきにある、テロの標的となり破壊されて日本人が一番傷つく場所とは?に富士山との回答が多いという。身近なせいか「東京タワー」と思ってしまったが・・・スケール小さいか。

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