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2013年4月 5日 (金)

パラダイス・ロスト

9784041101384

☆☆☆☆ 著者:柳 広司 販売元:角川書店 発売日:2012/3/24

内容紹介

異能のスパイたちを率いる魔王”――結城中佐。その知られざる過去が、ついに暴かれる!? 世界各国、シリーズ最大のスケールで繰り広げられる白熱の頭脳戦。究極のスパイ・ミステリ!

最初の『誤算』を読み終えてまず感じたのが、前作までにあった「D機関」の重厚で凄みのある雰囲気が薄らいだこと。今回の任務の性格上かと思ったがどうも違うな。外国人の持つ日本人に対するイメージが端々に伺えその解釈に感心する。

いきなりドラマチックな掴みで引き込まれる『失楽園』は、D機関の本領発揮かという大仕掛けの罠。まさかそれはないだろう、と言えないところが凄い。「シンガポール・スリング」の甘い香りが漂って来る錯覚にとらわれた。

ついに「魔王」結城中佐の生い立ちが明かされるのか、という期待に心逸らせた『追跡』だが、ストーリーの中心となる英国人特派員や謎の鍵を握る人物など、二重三重の楽しみ方が出来る仕掛けがいい。

豪華客船による優雅な船旅を予想していた『暗号名ケルベロス』。いきなり冒頭から迫力満点の鬼気迫る地獄絵図に呆然。船上で起こるハプニングや暗号名の持つ意味まで様々なフックが仕掛けられ、D機関スパイ内海の人間性も相まって読み応え充分。

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