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2011年12月 6日 (火)

廃墟に乞う

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☆☆☆ 著者:佐々木 譲 販売元:文藝春秋 発売日:2009/7/15

内容(「BOOK」データベースより)
13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。

職場復帰を目指す道警の警部補の再生物語。しかしそんな堅苦しさはなく、療養に来た湯治場でのんびりくつろぐ様子など紀行ものを読んでいる錯覚に陥る。わけないか(笑)そんな刑事のオフの日常を追う。

道内での色んな地域性を活かしたロケーションは素晴らしいが、それが事件そのものに深く関わるという程の必然性もない。行く先々でかつての先輩や同僚に再会しながらのストーリー展開。決して重たくならないのがいい。

最後の章では休職の原因となった当時の事件状況が明かされるが、元はといえば自業自得ではないか。刑事として如何に鈍感であったかが振り返られる。逆にリアリティを感じましたね。

これまで読んだ著者の作品群からすれば物足りないのも確か。抒情的な描写で事件に表情を与えているのでしょうが、あえて直木賞というなら別の著作が相応しい。ま、時期と作品のタイミングもあるけれど。全6編。


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