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2011年12月10日 (土)

一匹羊

11409856

☆☆☆ 著者:山本幸久 販売元:光文社 発売日:2011/10/20

内容(「BOOK」データベースより)
縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いていた。そこに、職場体験に中学生がやって来る。年下の同僚とともに、中学生の面倒を見るはめになった大神。そこで、ある問題が生じて―(「一匹羊」)。OL、女子高生、フリーター、元野球選手、主婦…相手にされなくても。変人に思われても。それぞれの「明日が少し元気になれる」物語。

毎度の事ながらほっこりさせられる話が詰まっています。しかしそのほっこり具合が小さくなって来ているような。読み慣れてしまったせいなのか(?)いやきっとそうに違いない。そんなこんなの全8編。

深夜バスでの女同士の会話のやりとりが絶妙な『狼なんてこわくない』は、巻頭を飾るに相応しい爽やかな印象が残ります。以下の話でも女同士、男同士、そして男女の絡みというタイプ分けが出来、それなりに味わいの変化が楽しめます。

父と息子のぎこちない交流が新鮮な『夜中に柴漬け』。バイト先の居酒屋が居心地のいい場所みたいだ。『感じてサンバ』はとうが立った姐さんキャバ嬢がいい仕事しています。こういう地方の島では如何にもありがちなエピソード。

著者の得意分野でもある「職場もの」の『一匹羊』は感情移入しやすい話でした。欲をいえば気になる部下とのラブコメモードが欲しかったところか(笑)少し元気がもらえる読後感はいつも通りです。

 

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ヤマ・山本幸久」カテゴリの記事

コメント

コンパクトに物語がまとめられた短編集として読むことができました。
前向きになれる作品集で良かったです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。

>藍色さん

コメントありがとうございます。
山本幸久さん相変わらずほっこりとさせられますね。
各話のタイトルも楽しめました。

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» 「一匹羊」山本幸久 [粋な提案]
将来に漠然と不安を抱えている家具売場で働く女性が、同僚の年下男性が気になるころ、売場にかつての恋人がやってきて……(「踊り場で踊る」)。縫製工場に勤める大神は、若いころと違って事なかれ主義で働いて...... [続きを読む]

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