七人の敵がいる
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七人の敵がいる
著者:加納 朋子 |
☆☆☆+
PTAに町内会に子供会に…この手の話題が出るのは苦手でしたが、恐いもの見たさと主人公ママの山田陽子のキャラのおかげで、サクサクと読めました。
会合で出しゃばったことは一言も言わず、けどその場の空気をコントロールしている岬さん。あと、人がいいだけに、あちこちで仕事を引き受けてしまう沢さんとか。
女子児童を贔屓するキモイ若手教師の嫌ぁ〜な事件もあり。そして、役立たずのパパと時には敵にもなる子どもを巻き込んでの騒動。いやはやネタには事欠きません。
陽子と似た者同士であり、最大の宿敵となるPTA会長。戦い終えてのエンディングでは、ちょっとした爽快感が味わえます。
そんなPTA小説でしたが、最初からぐいぐい引き込まれましたね。山田陽子の強烈なキャラがストーリーを牽引していきます。加納さんの小説では、珍しいタイプの主人公でした。
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かなり面白かったです。
恋愛ものでなくとも、こういう作品こそ、大人の女性に向けたものだと思います。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
投稿: 藍色 | 2013年2月 5日 (火) 15時54分
>藍色さん
主人公ママの山田陽子に共感したり圧倒されたり(笑)
サクサク読めました。
投稿: mizzo | 2013年2月 6日 (水) 07時28分