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2009年12月 4日 (金)

制服捜査

制服捜査 (新潮文庫)Book制服捜査 (新潮文庫)

著者:佐々木 譲
販売元:新潮社
発売日:2008/12/20
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☆☆☆+

内容(「BOOK」データベースより)
札幌の刑事だった川久保篤は、道警不祥事を受けた大異動により、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野に所在する農村。ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。だが、町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、それが偽りであることを実感する。やがて、川久保は、十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく―。警察小説に新たな地平を拓いた連作集。

田舎ならではのしがらみに翻弄される新任の駐在川久保。ひとつの事件を解明する上でその枝の小事件に含みをもたせた描写などゾクッとする。上手いなぁという感じですね。そんな所が全編に繋がっていたりしてまた驚きます。


田舎の駐在警官の一番の任務として、退職した先輩が「犯罪者を出さないこと」と言う。なるほど奥深い言葉ですなぁ。で、川久保の事件へのおとしまえのつけ方がいい。細やかな気配りというか優しさ。警官である前に人としての信念のようだ。


最後の中編である『仮装祭』では、そんな田舎で起こった十三年前の少女失踪事件とシンクロする事態が発生する。で往時の関係者などが登場して緊張感あふれる中ストーリーは進行して・・・。地味ながらも実に味のある五編でした。

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ササ・佐々木譲」カテゴリの記事

コメント

川久保の人柄というか、事件に対する姿勢が素敵ですよね。それだけで十分読み応えがあるという感じで・・。
でもどうしても川久保の年齢が私の中で定まらないんですよね・・。何でだろう?まあ定まらなくても良いんですけどね

>DONA さん

こんにちは。川久保は一体いくつなんだぁ(・谷・)
なんか実年齢より老けてるイメージなんですが…。

でも人柄はホント良さそうだし世話焼きみたいだ。
はっきりこの小説を保たせているのは彼のキャラですかね。

シリーズ化キボーです。。

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佐々木譲著 「制服捜査」 (新潮文庫) 川久保篤巡査部長は、志茂別駐在所に単身赴任してきた。十勝平野にある農村は、重大事件など起きないようなのんびりした所のはずだったが・・。赴任して間もないある日、一人の女性から「高校3年生の息子が行方不明になった」と通報..... [続きを読む]

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