八月のマルクス
![]() | 八月のマルクス (講談社文庫)
著者:新野 剛志 |
☆☆☆
元お笑い芸人が主人公で前半はハードボイルドタッチのミステリみたいだ。ひとつの出来事がきっかけとなり、現在そして過去の事件との接点が徐々に輪郭を成して来る。がしかし、手がかりを小出しにするというか何か煩わしい展開で中盤まで進みます。
それまで追っていた謎に対する見解が修正される。まるで思い違いをしていたと言う風に。この辺りプロットに余分なぜい肉が付いている気がしましたねぇ。主人公の過去のスキャンダルの裏に隠された事実とは・・・それらを考慮してもそこまでやるかという犯人の動機でしょうか。少し弱いのでは。
唐突に訪れた感のあるラスト。でもそれは微笑ましくもあり、何だかほっこりしたな。明るい未来を予感させるに充分ですね。あとタイトルにあるマルクスだが、こっちのマルクスだったんですねぇ・・・最初ピンと来ませんでした。
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