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2009年10月10日 (土)

素晴らしい一日

素晴らしい一日 (文春文庫)Book素晴らしい一日 (文春文庫)

著者:平 安寿子
販売元:文藝春秋
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☆☆☆


内容(「BOOK」データベースより)
「お金返して!」ぐうたら男からの取り立てで彼女が気付くこと。類いまれなユーモア感覚で選者を魅了した第79回オール読物新人賞受賞作。


表紙の女性が鼻歌まじりにルンルン気分でお出かけの様子(単行本版)。それとも出勤の一コマなのか(!?)そんな自立した女性の余裕をのっけからイメージさせられました。


全般的にそこいらに転がっている日常の一寸した事件を解説している作風です。一部に非日常なケースがありますが、大体が主人公たちに好意的な脇キャラで占められています。なのでどの話も安心して読めましたね。


表題作の『素晴らしい一日』に関していえば、同じようなプロットの話はこれまでもいくつかありましたね。ここでは著者の優しさが伺えるゆるゆるバージョンの展開でした。


いきなり犯罪の匂いが(!)と予断を許さぬ状況にハラハラした『アドリブ・ナイト』ですが、その後の人情ドラマのような流れにはホッとするやら主人公の優柔不断さに立腹するやらで、こちら側としても気が抜けませんでした(笑)。


これも古典的なプロットなれど、ヒロインのキャラで保たせた感のある『誰かが誰かを愛してる』は読みながら思わずニヤニヤしてしまった。このシチュエーションってコントっぽいけど結構リアルだな。


そんなこんなで、最初イメージした余裕かましたルンルン女性ではなく、みんなあくせくと自分の居所を見つめながらしっかりと生きている女たちという、パワフルな息吹が伝わってくる話でしたねどれも。


他、『オンリー・ユー』、『おいしい水の隠し場所』、『商店街のかぐや姫』の全六編収録。せせこましい日常で、ひと息つく時間のあるときにおすすめの一冊です。

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