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2009年2月22日 (日)

魔王

魔王Book魔王

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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☆☆☆


出版社 / 著者からの内容紹介
「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!


『魔王』

俺(安藤)はある日、「腹話術」により人の言動をコントロール能力があることに気付く。なんなんだこれは一体!?一方、そのカリスマ性により大衆をファシズムへと導く、ムッソリーニを彷彿させる若き政治家犬養。


彼の傑作『愛と幻想のファシズム』の思想を標榜するのか。


世論の波にのまれていく大衆。そこから外れるためにあえて対決する俺。抗えば抗うほどにのみ込まれていく。カリスマのパワーと群集心理の前ではあの力も無力なのか。


俺と弟潤也とその彼女詩織。いい関係だった三人。


宮沢賢治の詩が読まれるタイミングがいい。


やはりシューベルトの歌曲『魔王』のあの三連符が織りなす不協和音がBGMとして聞こえてくるような。ラスト一行にぴったりだと思うのだが。


『呼吸』

あれから五年後。潤也は亡き兄の推察していた通り、その記憶力と直感力に磨きがかかり、ある強運を身につけていた。なるほど、ジャンケンに負けないのも能力のひとつなのか。


わたし(詩織)と潤也と亡くなった彼の兄さん。


こちらでは首相となった犬養は実績を残しているみたい。期待というより既に信頼を勝ち得ている。これからの政治の行く先はどうなるのか。


ムッソリーニの処刑後の話。群集心理の感染するさま、そしてその動向は止められない。逆さ吊りにされた女性のスカートを直してあげられる人になりたい。


これといった結論付けもないままに曖昧なエンディングを迎える。


潤也が言う最後のセリフ。あたりまえすぎなオチ。

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