名探偵はもういない
![]() | 名探偵はもういない (講談社ノベルス)
著者:霧舎 巧 |
☆☆☆
主人公の犯罪心理学者と山荘の若い女主人のドラマチックな再会。でもミステリならではの台詞まわしや会話の作為性はやはり否めませんねえ。これ永遠のテーマです。誰も突き破れない壁。しかしこの二人が目にする雪世界でのラブシーンには、どこか日本の小説でないような幻想的な描写です。綺麗すぎるかも・・・気恥ずかしさを込めて言えば。
しかしホントに名探偵が登場してしまうとは。しかもあの人が・・・啞然(!)そんな超有名人の一挙一動に目が離せません。そして陸の孤島となった山荘の人々も意外な身分を明かす・・・っていかにも推理小説していて可笑しくなる。と思う間もなく主人公だった人が(!)それに既婚者だったとは・・・と悪い冗談のような展開に目が点(!)
読者への挑戦をはさみ物語はいよいよ佳境へ・・・というほどの緊張感はないですね何故か。雪景色の中、どこかのんびりと状況証拠として残されたものをパズルのように組み合わせたりして、みんなの推理をつき合わせるといった具合です。で、複雑な人間関係が重要な線で結ばれていたりして。普通には楽しめたかな。
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